ボーイングは、超音速ビジネスジェット機を開発している米エリオンとの提携を発表しました。


米エリオン社が開発している、超音速ビジネスジェット機「AS2」に、ボーイング社の技術などで協力し、早期市場投入を目指すとの内容です。

米エリオン社が開発しているAS2は12人乗りのビジネスジェットで、2023年の就航を目指しています。

超音速ビジネスジェットが23年に就航、ボーイングが提携を発表!

速度はマッハ1.4(時速約1600キロ)。

ボーイング767の巡航速度はマッハ0.8(時速約900キロ)

ちなみに、飛行機の世界速度記録はマッハ6.7(時速約727キロ)で、ノースアメリカンX-15実験機を操縦するアメリカ人テストパイロット、ウィリアム・J・ナイトよって達成されたもので、50年以上前の事。

エンジンはロケットを搭載し、機体はロケットエンジンと燃料の無水アンモニアおよび酸化剤の液体酸素タンクに、申し訳程度の主翼やパイロットのための生存空間で、高く速く飛ぶ以外のすべてを捨て去っ設計です。

自力で離陸することも出来ずに、B-52戦略爆撃機を改造した空中発射母機から発進と、スピード記録だけのもの。

イギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機コンコルド(2003年に全機が退役)は、マッハ2(時速約2,179キロ)でした。

これらと比べれば、マッハ1.4(時速約1600キロ)は現実的な速さ。

それでも、現状より大西洋横断飛行は、飛行時間が約3時間短縮できるということです。

このASの市場投入が実現すれば、AS2は世界初の超音速ビジネスジェット機となります。

超音速旅客機は、コストの問題でコンコルドが失敗しています。

超音速ビジネスジェット機なら、富裕層をターゲットにして、採算が見込めるとの事なのでしょうね。

Boeing Partners with Aerion to Accelerate Supersonic Travel